トルコのお菓子といったら何をイメージしますか?
「トルコアイス」は有名ですね。のび~るアイスです。「ナーディル・ギュル」が松屋銀座店に出店してから「バクラヴァ」も知っている方が増えた印象です。パイ生地にナッツやピスタチオをサンドし、砂糖のシロップをたっぷりしみ込ませたお菓子です。
シロップたっぷり……。
そう、とっても甘いです。
トルコのお菓子を何種類も食べたわけではありませんが、私が食べたいくつかのお菓子はどれも甘かったです。なので私の中では「トルコのお菓子イコール甘い」というイメージです。
セモリナ粉との出会い
さて、先日夫(トルコ人)がトルコ食材を購入してきた中に、見慣れないものを発見しました。黄色っぽい粉……?
「デュラム小麦のセモリナ」とありました。
「セモリナ」ってパスタで聞くようなワードだなぁと思いながら調べてみたら、やはりパスタに使う小麦粉の種類とのこと。薄力粉より粒が粗く大きい、サラサラとした粉でした。
ちなみにこのパッケージをGoogle翻訳にかけたら「トルコ初の真空セモリナ」とでてきて笑ってしまいました。確かに真空パックで固い!
「これ何?」と聞いたら、「超おいしいお菓子作る!」と言って牛乳や砂糖、モッツァレラチーズを混ぜた謎のお菓子を作っていました。大量に。
ただあまりおいしそうには見えず私はひと口だけ食べて終了。夫も作った日はおいしいと食べたのですが、そのあと食べる気配がなく冷蔵庫に放置していたため、もったいないと思いながら処分しました……。
そして使い道の分からないセモリナ粉が余りました。
セモリナ粉の有効利用
余らせるのはもったいないので、何かに使えないかと「セモリナ粉 お菓子」で検索してみました。
パンのようなお菓子やクッキーなどが出てきて色々見ている中で、「レヴァニ(Revani)」というトルコのお菓子がセモリナ粉と家にある材料で作れることが分かりました。
しかも夫が絶対に好きそうなビジュアル……(笑)
ということでレヴァニを作ってみることにしました。
小さいケーキ型しかなかったので、ネットで見たレシピから量を少し減らしたレシピです。
レヴァニ(Revani)のレシピ
【材料】直径15cmのケーキ型8等分
●シロップ●
水・・・250cc
グラニュー糖・・・100g
シナモンスティック・・・1/3本
クローブ・・・5粒
レモン果汁・・・1/2個分
●ケーキ●
卵・・・Mサイズ2個
グラニュー糖・・・130g
バニラオイル・・・大さじ1/2
オリーブオイル・・・大さじ3
プレーンヨーグルト・・・150g
レモンの皮・・・1/2個分
セモリナ粉・・・110g
薄力粉・・・大さじ2
ベーキングパウダー・・・3g
●仕上げ●
ピスタチオ(細かく刻む)・・・お好みで
【作り方】
●シロップ●
①水・グラニュー糖・シナモンスティック・クローブを小鍋に入れて弱火で15分煮ます。
②火を止めたらレモン果汁を加えて冷まします。冷めたらシナモンスティック・クローブを取り除きます。
●ケーキ●
①ボウルに卵・グラニュー糖を加え白っぽくなるまで泡だて器で混ぜます。
②オリーブオイル・ヨーグルト・バニラオイル・レモンの皮を加えて混ぜます。
③小麦粉・ベーキングパウダーをふるって加え、セモリナ粉も加えてよく混ぜます。
④クッキングペーパーを敷いたケーキ型に流し込み、軽くトントンと落として空気を抜きます。
⑤180度に予熱したオーブンで約40分焼きます。中まで焼けていなかったら時間を調整してください。
⑥8等分にカットし、作ったシロップをかけます。
⑦刻んだピスタチオをふりかけ、常温で半日程度おき、シロップをケーキになじませたら完成。
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くせになる食感
シロップに漬けるちょうどいい大きさの食器が無かったので、8等分にしたうちの7切れを入れて、1切れはシロップに漬ける前に味見をしてみました。
シロップ無しでもかなりおいしい……!
薄力粉のケーキのような軽さは無く、ずっしりと食べ応えのあるケーキでした。表面はこんがり焼けてカリカリ。パウンドケーキのようなカステラのような食感です。
そしてシロップに漬けたレヴァニを実食。
砂糖たっぷりシロップ+砂糖たっぷりケーキのコラボなので、予想通り「甘い」。ですが、シロップに漬けることでケーキがよりしっとりとして、おいしさが増します。
夫が帰宅して「えぇ~!?作ったの~?おいしそう~」食べて「超おいしい~」と、かなり喜んでくれました。
混ぜて焼くだけのレシピで、とても簡単に作ることができたレヴァニ。これはまた作りたいなと思いました。
材料を揃えるのが少し大変かもしれませんが、気になる方はぜひ挑戦してみてください!

